映画「博士と彼女のセオリー」を見た

物理学者と、そんな彼と恋に落ちた女性の話。と、開始から数十分はそんな彼らの美しいラブストーリーだと思ってみていた。

 

物理学者の主人公を演じるエディレッドメイン。そんな彼の演技の細かさと表情の表現が、この映画の息苦しさをますます加速させる。

 

この映画の本当のログラインは、病気を患った主人公と彼に寄り添った女性の話。段々と病状が悪くなる主人公と、そんな彼を支える女性の長い時間。時が進むごとに少しずつ、少しずつ、主人公は何かを失っていく。体の動く箇所が少なくなっていく。

 

途中、何度も見るのをやめたくなった。けれどそばで彼を支えるヒロインを見て、「最後までこの映像を見なくては」という気になった。

 

この映画はどこまでも美しい映像が最後まで続いていく。無駄なカットがなく、序盤で見れる主人公とヒロインのツーショット(おそらくこの映画一番美しく描かれているシーンであるため、見れば一発でわかる)は、映画の最後まで脳裏に焼き付いており、それがますます胸を苦しくさせる。

 

おそらく、この映画のラストにはさまざまな意見が出るだろう。私がこの映画を初めに見たのは5年ほど前のことで、その時はなんかやだなとぼんやりと思った。

 

けれど、少し大人になった今はこのラストに誰も文句を言う筋合いなんてないのだ、と思い直した。二度映画を見ると、感想は変わるのだ。

 

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映画「ジーサンズ」を見た

ログラインがとてもわかりやすい作品。ズバリ三人のおじいさんが銀行強盗をする話、である。

 

おじいさんが銀行強盗をする、だなんて、それだけでなんと愉快な作品だろうと見る前からワクワクした。こういったわかりやすいコメディーを面白くないと一括するような友人もいるけれど、私はそれでも「面白いものは面白いでしょ」と言い続ける。

 

どこか、私の知り合いの数人かコメディーを嫌う傾向にある。意味がない話は面白くない。何か心に刺さるようなものがなければいけない。

 

こんな、映画はこうでなくちゃ!というものが、何か彼らの中に明確にあるのだ。

 

私とは映画鑑賞の仕方がもう全く違うので言い争う気にもなれないけれど、その誤解がいつかとければいいなと思っている。映画だって商品なのだ。お客さんを楽しませるものであるということを忘れてはいけない。

 

いつだって、作る側の自己満足で終わることだけは許されないのだ。

 

と、いうことでこの「ジーサンズ」。しっかりとお笑いの要素がありながら、犯罪もの特有のしっかり準備されたタネやアリバイが素晴らしい。気持ちいぐらいに抜け目がない。

 

おじいちゃんだから、どこかカッコ悪いけどね。

 

やっていることは間違いなく強盗という犯罪。けれどこのおじいさんたちを憎むことができないのは、もうしっかり作り手の意図にはまっているからだ。ギャフンと言わざるを得ない。

 

かっこよくてかっこ悪いおじいさんたちの非日常。愛らしい登場人物たちが、きっとあなたの明日への気持ちを少しは楽にしてくれるはずです。

 

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映画「スピード・レーサー」を見た

映像のクオリティがとても高い作品。ビビットな色合いとおもちゃのようなCGがとても可愛い。

 

学校の授業で2回見たこの作品。どうやら、ストーリーの評価はイマイチだそう。その理由はありきたり、というものだ。

 

この事実を私は先生に聞いて、思わず「えっ!」となった。

 

ありきたりというのは、よく言えば王道である。もしかしたら、ストーリーの評論を書く人は、この王道ですらも悪い言葉として使っているのかもしれない。

 

確かにこの作品のストーリーは、いたって王道だった。けれど、悪い意味ではない。カーアクションが主な見せ場として作られている作品で、例えば複雑な人間模様とか、難しい伏線だとか、そんなもの激しいアクションの最中に忘れてしまう。

 

それに、王道といっても設定が特殊なおかげで、この世に複数ある作品の何かとまったく同じじゃないか、なんてことにもならない。

 

魅力的な登場人物が見せるカーアクションはまさに圧巻、気づけば口をぽかんと開けて見入ってしまうくらいの名作。

 

もし映画が苦手なんて言って食わず嫌いしている友人がいたら、一番にこの作品をお勧めしてほしい。そして山ほど映画を見てきた、そんな人にも初心にかえってみて欲しい作品だ。

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映画「リリイ・シュシュのすべて」を見た

陰鬱で、吐き気がする映画である。好きか嫌いかと問われれば間違いなく今まで見た映画の中で一番嫌いな物語だった。

 

けれど、映画として出来の悪い話というわけではない。田舎の風景の映像はどの場面でも美しかったし、少年たちの演技もとてもリアルで素晴らしかった。ただ、私が個人的に嫌いというだけ。

 

この映画は、少年たちの物語である。いじめ、というものが主軸に置かれ、話が進んでいく。人の醜い部分がよく描かれていて、それも加害者が少年であることが、なんとも気色悪いのだ。

 

登場人物の何人かが、沖縄に行くシーンがある。これが、なんとも長い。このシーンの多くは、生と死を、登場人物たちに体感させるパートだ。幼い少年たちが苦しんだり、時に無表情で過ごす。

 

私はこの映画を高校一年生の時に見た。単純に、サムネの画が美しかったから。そんなギャップもあってか、この映画は今でもトラウマである。淡々とひどいことが起こって、そしてその裏側では中学生らしい日常があるのだ。

 

だからこそ、フィクションとは思えないそのリアルさが気持ち悪かった。

 

この映画には常に暴力がある。だからこそ私はこの映画を拒絶したけれど、それは、現実逃避に近いものだったのかもしれない。

 

この映画のことは、こんな文章だけでは語りきれない。たくさんの感情があって、まとめることが難しい。

 

ただ、一度見て、それからあなた自身の言葉でこの映画を表してみてほしいと思う。この映画は間違いなく私の人生を映画の道へ導いてくれた映画。そしてそれを踏まえて、私はこの映画が嫌いだ。

 

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映画「鍵泥棒のメゾット」を見た

とにかくポップで楽しめる作品。雰囲気は明るいけれど、話はよく作り込まれているし、すごく手が混んでいる。

 

私の通う専門学校だけかもしれませんけれど、みんなやたらと暗い話やら、意味のある話やら、思想があるお話を作りがちなんですね。社会問題を取り上げたものなんかもありました。

 

なんか、映画っていうものはこうじゃないといけない。みたいな感じで。人に何か考えさせなくてはいけないんだっていうふうな意図で、作っているんです。

 

間違いじゃありません。でもなんだか、伝えたいことを自分の代わりに主人公に話させたり、やたらと設定を難しくしたりで、やりたいことが渋滞しているように見えて仕方ないんです。

 

やりたいことをやるばっかりで、見る人のことを考えていない。

 

話が脱線しました!!!!

 

ぐちぐち言いましたけど、私が言いたいことはこの「鍵泥棒のメゾット」という映画の、話作りの丁寧さです。何より主人公とヒロインがすごく魅力的でした。邦画独特の雰囲気も感じられず、どちらかというと洋画に近い雰囲気を感じました。

 

見る人のことを最大限におもてなしした作品。楽しませて、ハラハラさせて、感情を常に動かされる。アトラクションのようでした。

 

特に主人公の感覚は、おそらく一般人に近いものなので、感情移入などもしやすく、その分他のキャラクターの異質さというか、特徴が際立っていました。

 

伏線の回収が美しい作品です。

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自作脚本「サイアノタイプ」「ばあちゃんの挑戦状」「レンタルファーザー」

城戸賞に間に合わせるために大急ぎで書いた脚本。結局一次落ちで、しかも誤字だらけというなんともひどい有り様でしたが、自分的には書き上げたことが成果になったので、それはそれで経験。眠らせておくには勿体無いので、ネットにて投稿。

 

興味がある人はぜひ読んで感想をください。人の声を聞けることってなかなかないので、ぜひお願いしたいです。

 

film-buyer.jp

 

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未熟な脚本家志望に、感想やアドバイスをくださいませ。

 

映画「天気の子」を見た

思えばもう数年も前の作品ですね。結構好みが別れるんじゃないか、という作品。

 

というのも、この映画は自分をどの位置に置くかで結構感想が変わってくるんじゃないかと。例えば主人公に感情移入して見ればハッピーエンドですけれども、自分を第三者として見ると、なんというか、私たちは優先されなかったその他の人間なんですよね。

 

主人公はヒーローのようなポジションにいながら、自分の感情を優先する。ヒロインか、大勢の人たちか。意外とこんなにも極端な選択って、他の物語ではないんですよね。多くの場合、主人公は大勢の人間を助けるために突然家を飛び出す。ヒロインは例え記念日や誕生日、または出産をほったらかされても、主人公の行動に理解がある。またはそんな主人公が好き。

 

結構、こんなふうにヒーローが愛を優先するような例って、本当に「天気の子」が代表なんじゃないかなって思います。

 

本当に見方によって感想が変わる映画。私は結構、この主人公に好感が持てるんですけどね。

 

知らない誰かよりもきっと、大切な人を優先してしまう。

 

愛って結構共感しやすい感情だと思うんです。逆に、正義って結構曖昧だったりしませんか?人によって、本当にラインが違うというか。

 

この主人公の選択を、衝動的だとか、幼い選択だといってしまうのは、なんだか悲しい気がするんですよね。そんなふうに言って責めて良いのは、主人公だけだと思うんです。

 

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そんな天気の子ですが、現在「すずめの戸締り」の公開を記念して、U-NEXTで見放題の配信をしております。もし無料トライアルがまだの方がいれば、お試しください。