映画「グラスホッパー」を見た

伏線回収といえばこの人、伊坂幸太郎が原作の映画。

 

全て夢だと言われれば信じてしまいそうな二日間のお話。原作の再現度も高く、 映像でしか伝えることのできないアクションの躍動かや音によって作られる冷たい空気感が良かった。

 

殺し屋だなんだと言う設定は、少し大人になって書くことをためらうようになってしまった。恥ずかしいとかそう言うのではなくて、人を殺すということにフィクションの中でさえも躊躇ってしまう。

 

殺人が悪い悪くない置いておいて、私は自分の作品の中で人を殺したキャラクターを、愛して抱きしめてあげることができないなと思うのである。

 

だからなんとなくその手の設定を避けがちになってしまうけれど、楽しむ分にはいいのだ。

 

この映画は死がとても近いところにある。多くの人が死ぬが、あまり死事態が重要視されることはない。

 

そのサッパリとした死というものの処理の仕方が、殺し屋という職業の冷たさをよく表現していた。

 

伊坂幸太郎、なんといってもその伏線回収に定評がある作家だけれど、今作の映画ではどうやらその伏線の回収を横着したように見える。

 

登場人物にセリフで何かを説明させること。それは脚本家にとってもはやタブーのようなものになっているけれど、今回のはまさにそれだった。それが少し残念のように思えるが、もしかしたら私が神経質になっているだけで、特別気にするようなものでもないのかもしれない。

 

圧巻のアクションと独特な雰囲気。見て損をするものではないので、時間がある人はぜひ見て欲しい。

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本ページの情報は2022年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて
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